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いのか、何のメリットがあるのかとお考えの方もいらっしゃると思います。税金を払っている人にとって40億の削減ができるということは決して行政だけのメリットではなくて、私たちに返ってくるものだと思います。例えば、教育面でそのお金を使えますし、もっと創造的に有効に使えます。決して行政のためにやっているのではなく、末端にいる住民1人ひとりのためという意識を持っていただきたいと思います。ですから、行政とパートナーシップを組むということは末端の住民のためであるということをご理解下さい。

 

●自発的なパートナーシップの形成をめざして

 

今まで私たちは自分のことをよそにおいて、行政や企業を非難することが多かったと思います。2000年に向けて新しいクリエイティブな時代を作るに当たって、ただ非難するだけでなく、どのようにすれば地域が良くなるのか、自分も含めて今地域に何が大切か1人で悩むのではなくて、一緒に協力するためにはどんな方法がよいのか積極的に考えていく時代だと思います。より良い生活、より良い地域づくりを未来に向かって進めていくには、いろいろなボランティアグループ、企業、行政がお互いにパートナーシップを組んでいく時代ではないか、2000年を前にした今の時代だからこそできる気がしております。
今までマイアミでも地域の自治体が“こうあればいい”“こうしてほしい”という非難を言っている人が多かったように思いますが、タイムダラーはこのような考えを変えようとしています。「Why?」から「Why not?」なのです。非難をし、何もしないのではなく、「とにかくやってみる」という考えで地域を変えていくのは私たち1人ひとりの力によるという気持ちでおります。どうぞ皆さんも1人ひとりが頑張ってほしいと思います。今日は本当にありがとうございました。

 

 

 

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